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 バックナンバー一覧メルマガ登録・解除・変更お問合せ 2003/8/25配信

元陸軍少尉・小野田寛郎氏

 いまから10年ほど前、当時は自衛隊の予備兵力といえば予備自衛官だけでした。
私もその1人として、年間5日間の訓練召集には欠かさず出頭していたのです。

 その年の春、信太山駐屯地で第1次召集訓練が実施された折り、終戦後もルバング島でたった1人闘い続けていた小野田寛郎元陸軍少尉が、講話のために駐屯地を訪れることになっていました。
小野田さんは和歌山県の出身で、和歌山の隊友会が尽力してこの講話を設定したということでした。

 召集訓練の5日目。例年の訓練召集だと連隊長の精神教育が行われる時間を使って、小野田さんの講話が行われることになりました。会場になった隊員食堂には応急の演台が設けられ、我々予備自衛官のほかにも連隊長以下の幕僚たちと中隊長ほか幹部のほとんどが会場の後ろに陣取っていました。

 実際に見る小野田さんは細身で、ルバング島で発見された当時のケモノのような鋭さは無く、一見すると温和なおじいさんという印象でした。しかし話がルバング島での生活に及ぶと、温和な表情の中にも近寄りがたい迫力が感じられて、やはり実戦を経験した人独特のオーラを感じたのでした。

講話の途中、ふと後ろを振り返ると、連隊長以下の幹部たちが背中をまっすぐ伸ばした姿勢で、小野田さんの話に聞き入っているのが印象的でした。


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