ひらやんのブツクサ独り言   ON WEB
 バックナンバー一覧メルマガ登録・解除・変更お問合せ 2004/4/21配信
国をあげて大騒ぎ

 イラクで武装グループに拉致された3人の日本人が無事に解放されました。
まずは3人の同胞が無事だったことを喜びたいと思います。

 3人が拉致された前後の事情や、拉致されていた1週間どんな境遇にあったのか、また解放されるにあたって犯人たちとどんなやりとりがあったのかなど、これが配信されるときにはまた新しい情報が明らかになっていることでしょう。
 この稿を執筆している4月16日における情報と見解でもって書き進めますので、結果論的なご批判はいっさいご遠慮ください。

 3人が拉致された当初から、ネット上では「自作自演ではないか?」との疑惑が浮上し、大勢を占めて行きました。自衛隊の撤退だけを要求する犯人グループの声明と、自衛隊のイラク派遣に反対する活動を行なっていた人質3人の利害が完全に一致していたことで、犯人グループと人質は共謀しているのだという見方が出てきたためです。

 疑惑を深めたもうひとつの理由は、日本にいる人質の家族たちの政府に対する態度があまりにも身勝手且つ傲慢であったことも挙げられます。誤解のないように申しておきますが、自衛隊は政府の決定に従い、政府の意図を体するためにイラクで所定の活動を行なっています。あたかも自衛隊が独自に活動しているかのように“わざと”誤解して、政府に「自衛隊を引き揚げさせろ」と求めるのはまるでピントの外れた要求です。

「人質を帰してほしくばイラクから撤退しろ」
 犯人グループから理不尽な脅迫を受けている被害者は日本国政府なのであって、拉致されたことの責任を政府に追及するかの如き家族たちの態度は、大多数の国民から顰蹙を買いました。そして一部の家族が、マスコミ慣れとでもいうのでしょうか、報道陣の前でやけに雄弁だったことも自作自演説に信憑性を与える皮肉な結果となりました。

「はじめから何か知っていたんじゃないか?」
 そう思わせるに充分な雰囲気を漂わせていました。

 結果として自作自演説は否定されるでしょうが、渡航を自粛するようにとの勧告を無視してイラクへ行き、挙句に拉致され、国をあげての大騒ぎに発展させてしまった責任は問われなければなりません。またマスコミは、間違ってもこの3人を英雄扱いしてコメントを求めたり、手記を書かせたりすることのないように良識ある報道活動を望むしだいです。


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